褐色脂肪細胞は前述したように、寒い環境下で活性化します。
ですから、できるだけ暖房を使わずに、(風邪をひかない程度に)少しだけ寒い状況を
作り出せば、褐色脂肪細胞が活性化します。細胞を増やして、体温を上げようと働き
出すのです。これは人体に備わった恒常性によるのでしたね。
また、褐色脂肪細胞が密集している後頭部や背中の上部に、直接冷たいシャワーをかけて
刺激することも有効です。
あるいは、18度以下の水温で水泳をするとも効果があります。スキューバダイビング
なんてのも面白そうですね。
シンクロナイズドスイミングの選手は、1日に6000kcalも摂取しているといいます。それは
褐色脂肪細胞が活性化しすぎて、それだけたくさん食べないと空腹になってしまうからです。
水中では多くの熱が奪われるため、体温を維持しようと恒常性のスイッチが入ります。
つねに褐色脂肪細胞が熱を生み出すために、膨大な消費カロリーとなる
わけですね。ですから水泳は、ダイエットの運動法として、とても効果的です。速めに
泳げば筋トレのように無酸素運動になります。成長ホルモンが分泌されたところで、
ゆっくり泳いで有酸素運動をすれば、脂肪をすぐにでも燃やしていけます。
しかも、その間ずっと褐色脂肪細胞が活性化されて、あなたの余分な白色脂肪細胞を
燃やし続けてくれるのです。ただし温水プールではなく、冷たい水である必要はありますが・・・。
そのほか手のひらを冷やすだけでも、褐色脂肪細胞は活性化します。
プールに行く時間がないという人は、こちらのほうが簡単です。手には、冷点
という温度を感じるセンサーが密集しているからです。
・・・・・・ 、よりいっそうの効果を期待できます。